うつむける鬼灯の花に我が憂い   萬之

近づけば逃げゆく性の目高ども   萬之

蛇なるやいなくなりたる燕の子   萬之

庭の薔薇活けてコーヒータイムかな   真弓

薔薇一輪静かに我を取り戻す   真弓

病室に鵯の子育て見守りぬ   洋子

咲き満ちし芍薬を打つ夜の雹   洋子

金網の目くぐりたるばら笑顔   重造

何でまた山の畑にポピーの群   重造

梅雨の雷テニス大会襲い来る   かほり

青葉風沈む気持ちを巻き返せ   かほり