野兎の眼パッチリ汚れなき  萬之

絨毯の如く枯芝刈られおり  萬之

冬の虹榛名山を包みたり  真弓

冬座敷皿鉢料理の古き宿  洋子

高知城ライトに浮び冬の目  洋子

黒雲の八岳を覆いて冬迫る  重造

いざりのごろ尻ずらしつつ蕎麦を刈る  重造

冬薔薇一輪となり庭静か  かほり

帰路変えて夜景楽しむ師走かな  かほり

シャッターを開ければ林檎の香り満つ  圭子

挿し木苗廊下に並べ春を待つ  圭子

写真は雪南天 【撮影:総師長】